簡易定型文書作成システム : 全体構成とTEX部分

概要

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近年バッチ型の文書処理システムとしてTEX・LATEXが普及してきている。弊社内においても各種報告書等においてLATEXを用いることが多くなりつつあり、議事録や各種帳票のような定型文書に対してもLATEXを用いたいという要求も起こってきている。ところが、TEXは書籍のような文書を作るには適しているが、いわゆる帳票のような定型文書にはあまり適していないといわれており、一般のユーザが用いるにはその記述が難しいという問題点もある。しかし、特に文章を記述するような定型文書ではTEXの美しい出力を利用したいという要求は強く、また、各種報告書の表紙として1枚の定型文書を添付するような場合、その定型文書を報告書本体と同一のファイルとして保存したいという要求もある。そこで、我々は、定型文書においても、TEXの美しい出力を利用し、TEXを知らない初心者にとってもこれらのシステムを簡単に利用できるようなインタフェースを提供することを目的としてTEX(LATEX)を中心とした定型文書作成システムの開発を行なっている。本稿においては、この定型文書作成システムの全体構成とTEX部分について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14