既存アプリケーションの機能・情報の統合が可能なシステム構築環境「PACKAGEFRAME」

概要

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企業内の情報管理の分野において、これまで別々のアプリケーション(以下AP)やシステムで扱っていた図面や写真、動画などの各種情報を一括して管理し情報の検索更新を効率よく行ないたいとの要求が高まっている。このような要求に対して、従来、システム構築者はそれら情報を一括して管理できるようなシステムを利用者の要求に合わせて設計、構築してきたが、これには、多くの時間と手間を要していた。また、このように構築されたシステムでは、利用者は、新たにシステムが入れ換わるたびにシステムの操作方法を覚える必要があった。そこで我々は、以上のような問題を解決ために、既存のAPをシステム内の一つの部品として組み合わせ、それぞれが扱っていた情報を関連付けることによって新たなシステムを構築する機構を考え、「PACKAGEFRAME」として実現した。「PACKAGEFRAME」によって、既存APを再利用したシステムが容易に構築できる。また、既存APの持つ情報を簡単に関連付けることが可能であり、各APの機能を利用した情報の表示や検索が容易に行なえる。本稿では、「PACKAGEFRAME」のコンセプトと構成、特長について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27