制約・関数・論理型言語のための抽象機械の設計

概要

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関数・論理型言語とは、関数型言語と論理型言語を融合した、両者の利点を併せ持つ言語である。我々は、ナローイング計算系を計算機構とする、効率的で実用性の高い関数・論理型言語を設計し、その系統的な実現法を研究している。ナローイング計算系に基づく関数・論理型言語は、記号計算の問題に対しては十分な能力を持つが、数値計算の問題を解く場合、実行効率の面で不利である。さらにナローイングの機構だけでは、一般的な連立方程式を解くことができない。関数・論理型言語を実際に応用することを考えると、制約解消機構を付加した制約・関数・論理型言語が必要である。我々は、記号間の等式をナローイング計算系により解き、数値領域上の等式、不等式を制約解消系により解く言語を考えた。この言語では、記号計算、数値計算とも、等式を解くという共通の枠組で行なわれるので、計算モデルが単純で明解なものとなる。また、ナローイングに基づく反駁と制約解消を並列に行なうことにより、性能向上が得られると期待される。本稿では、抽象機械の実行の対象となる言語の構文および計算モデルを定義し、抽象機械の構成、制約変数の実現法およびバックトラックの動作について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

制約・関数・論理型言語のための抽象機械の設計

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