作用型項書換え系に基づく関数論理言語の設計と実装
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プログラミング言語Evは,関数型言語の特徴である高階関数,遅延評価,および論理型言語の論理変数や非決定的な実行といった特徴を兼ね備えた言語である.Evは,作用型条件付き項書換え系に対して,ナローイングを効率良く実行する計算系LNCを適用するという計算モデルを持つ.構文的には,作用型条件付き項書換え系を基本に,多くの糖衣構文を用意した.これにより,可読性の高いプログラムを書くことが可能である.本論文では,関数論理型言語Evの (1) 概要, (2) 論理的背景, (3) 処理系の実装方法,特に構文処理上の技法について述べる.処理系は,大きく分けて,構文処理を行うフロントエンド部と,実際に計算を行うインタプリタ部,これらを統合かるユーザインターフェース部からなる.フロントエンド部では,局所定義の持ち上げや,レイアウトルールの適用を行う.局所定義の持ち上げには,ラムダ持ち上げを応用した技法を用いている.計算系LNCは推論規則の形で記述してあるため,LNCに基づくインタプリタをProlog上に容易に実現することができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-08-15
著者
-
西岡 知之
筑波大学工学研究科
-
中原 鉱一
筑波大学工学研究科
-
浜名 誠
群馬大学工学研究科
-
浜名 誠
筑波大学工学研究科
-
ミデルドープ アート
筑波大学電子・情報工学系
-
井田 哲雄
筑波大学電子・情報工学系
-
井田 哲雄
筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻
-
ミデルドープ アート
筑波大学電子情報工学系
関連論文
- グラフ書換による計算折り紙のモデル化と実現
- プログラミング言語の新潮流
- 補関数の生成による複製機能付きプログラムの自動双方向化
- ソフトウェア科学会第1回大会
- グラフ書換による計算折り紙のモデル化と実現
- 作用型項書換え系に基づく関数論理言語の設計と実装
- コンビナトリー項書換え系に基づく関数論理型言語の設計と実装
- コンビネータ項書換え系にもとづく関数・論理融合型言語の設計
- 遅延ナローイングによる正規化手続きの実現
- 遅延ナローイング抽象機械
- 遅延ナローイング計算系と分散制約解消系の融合
- 遅延ナローイング計算系と制約解消系の融合
- 制約解消系を備えた関数・論理型言語の処理系とその実装
- 制約・関数・論理型言語のための抽象機械の設計
- 関数型プログラミング特集の編集にあたって (関数型プログラミング)
- 関数型言語の計算モデル
- マルチパラダイム言語処理系MCによるプログラム開発
- 特集「記号処理と計算機アーキテクチャ」の編集にあたって
- 20世紀の名著名論 : Daniel P. Friedman and David S. Wise : CONS Should not Evaluate Its Arguments, Automata, Languages and Programming: Third International Colloquium, edited by S. Michaelson and R. Milner, pp.257-284, 1976
- 等式解決のためのコーディネーションシステム
- 教育の情報化と情報リテラシー
- Deterministic and Non-deterministic Lazy Conditional Narrowing and their Implementations
- 条件付き項書換え系の健全性と完全性
- 意味ラベリングによる分配消去法 : 項書換え系の停止性証明法
- 条件付き項書換え系における階層合流性のモジュラ性
- ソフトウェア科学の国際化
- 逐次正規化戦略アルゴリズム
- 関数論理融合型プログラム高速化手法
- 遅延ナローイング導出列の標準化
- 関数・論理型言語のためのナローイング計算系
- 遅延ナローイング抽象機械のシミュレータ
- 遅延ナローイング抽象機械のアーキテクチャ
- 遅延ナローイング計算系に基づく言語Evとその処理系
- 遅延ナローイングに基づく言語Evの等式翻訳方法
- 遅延ナローイング計算系 : 閉包による定式化
- 高階書換え系の停止性のための代数モデル(サイバー増大ページ論文概要,新しいソフトウェアの実現,サイバー増大号)
- Σモノイド : メタ変数と明示的環境を持つ高階構文(サイバー増大ページ論文概要,サイバー増大号)
- 項書換え系としての論理プログラム
- 等式付き書換え系における多ソート不変性
- MC/LISP処理系の翻訳系の構成
- LISP/MCコンパイラの型推論
- オーストリアのRISCにおける研究と文化
- ラムダ計算とそのモデル「カルテシアン閉カテゴリ」によるCOMMON LISPの解釈と新しい処理系 (関数型プログラミング)
- Introduction to Logic Programming, Christopher John Hogger, Academic Press, 1984.
- LISPマシンのアーキテクチャ (<小特集>Lispの最近の動向)
- 84-16 推論的プログラミングへの第一歩
- 10. ハッシュ法 (アルゴリズムの最近の動向)