オブジェクト指向ハイパーメディアサーバ「OmniLinker」の開発

概要

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産業・公共プラントの設備情報は、台帳、帳票、図面、カラー写真、映像、音声など多岐のマルチメディアにおよぶ。これらをワークステーション上で効率良く管理するためにOmniLinkerと呼ぶハイパーメデイアシステムを開発した。これまでに様々なハイパーメデイアシステムが開発されているが、これを実際に産業・公共分野で利用している例はあまりない。産業・公共分野で利用するには、既に稼働中のシステムへの追加機能として組み込むことが多く、一旦システムを開発するとその寿命は一般に長い。そこで工業製品としてのハイパーメディアシステムにおいては特に、(1)既存システムとの整合性の良さと、(2)再利用性・拡張性の高さが重要になる。これらの要請を満たすために、OmniLinkerはハイパーメディアサーバとして設計し、これをオブジェクト指向言語C++で実装した。データベースとして、商用オブジェクト指向DBMSのVERSANTを用いている。本稿ではOmniLinkerの構造と、地図を利用した設備情報管理システムへの適用例について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01