DTPシステム上の文章作成支援システム(1) : 全体構成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近デスクトップ・パブリッシング(DTP)が日本でも普及しはじめている。これによって一般ユーザーでも高度な編集機能や高品質の印刷機能を利用することができるようになった。しかし、文書を作成する過程を考えると、「文章を作る」ことに関する機能も充実させる必要がある。いくら仕上がりがきれいでも中身が伴わなければ、人に見せる文書として意味がないからである。我々は、このような観点からDTPシステム上に文章作成支援システムを構築している。DTPシステム上で最初から文章を作ることを考えると、さまざまな支援機能が必要になってくる。我々は文章作成支援システムの機能について検討し、(a)入力ミスを指摘する。(b)表現に関して、情報を提供したり注意を促したりする。(c)読みやすく、かつ意図が正しく伝わるような文章を書く支援をする。(d)アイデアから文章をまとめる手助けをする。という四種類の機能が必要になると考えた。ここでは(a)(b)(c)を推敲支援機能、(d)を作成支援機能と呼ぶ。現在は推敲支援機能を中心に開発している。これらを実現するにあたっては、・ワークステーション環境を利用してインタフェースを工夫することにより操作性の向上を図る。という点に留意した。本稿では、まずシステムの全体構成を示し、次に推敲支援機能について、とくに入力ミス検出機能を中心に述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
柵木 孝一
キャノン(株)情報システム研究所知能工学研究部(キャノン(株)システムエンジニアリングセンター)
-
八木沢 津義
キャノン(株)情報メディア研
-
上田 隆也
キャノン(株)情報メディア研究所
-
川端 洋一
キヤノン(株)情報システム研究所
-
上田 隆也
キャノン(株)情報システム研究所
-
八木沢 津義
キャノン(株) 情報メディア研究所
-
八木沢 津義
キャノン(株)情報システム研究所
-
川端 洋一
キャノン(株)情報システム研究所
関連論文
- オンライン辞書のハイパーテキスト化手法
- MAP-CMSと高速PMCを用いた即時環境適応化の検討
- アクティブマニュアルデータベースHydra-II(2) : マルチメディア機構とアクティブ機能
- アクティブマニュアルデータベースHydra-II(1) : 概要とデータモデル
- 辞書ハイパーテキストHydra(2) : データモデル
- 辞書ハイパーテキストHydra(1) : データベース構築手法
- WWWに見るメタデータの標準化動向
- XMLとその周辺の標準化動向の概要
- フロー情報収集・活用のための知的検索システムFit : (3)類似度判定
- フロー情報収集・活用のための知的検索システムFit : (1)コンセプト
- 音性対話と全文検索を利用した電子ガイドシステム(1) : システム概要
- 2.各界からみたDTP : ニーズの把握のために 2.3 OA業界から見たDTP (デスクトップパブリシング)
- 話し手の性別・年齢を反映する文生成システム
- 読みやすさを考慮した文生成
- 文章理解のための意味・文脈解析の試み
- 文章理解のための意味・文脈解析の試み
- ドメインごとにエージェントを導入した音声ガイドシステム
- フロー情報を対象にした情報検索システム(4) : 文書分類
- フロー情報を対象にした情報検索システム(3) : 文章圧縮
- フロー情報を対象にした情報検索システム(2) : アーキテクチャー
- フロー情報を対象にした情報検索システム(1) : 概要
- 音声対話と全文検索を利用した電子ガイドシステム(4) : 全文検索部
- 意味解析における言語知識の体系的活用
- モデルに基づく複合系システムの故障診断(1) : モデル/シミュレーション
- DTPシステム上の文章作成支援システム(2) : 文章構造図に基づいた支援機能
- DTPシステム上の文章作成支援システム(1) : 全体構成
- モデルに基づく複合系システムの故障診断 : 診断法
- 素性伝播による構文生成
- マルチメディア・ワ-クステ-ションNeXT (マルチメディア特集)