ワークステーション・クラスタにおける動的なデータ交信/実行管理方法

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近年では高性能なRISCチップを搭載したワークステーションが安価に購入できるようになり、以前は大型機で行われていた科学技術計算もワークステーション上で実行できるようになってきた。またHPF(High Performance Fortran)などのデータパラレル向き分散処理記述言語も開発されつつあり、今後はワークステーションを複数台接続した分散システム上でも大規模な科学技術計算を実行するようになるものと思われる。このようなシステムを想定した場合、各処理装置間に分散保持しているデータを必要に応じて送受信する必要が生じるが、これに伴うオーバヘッドをいかに小さくするかが並列化効率を考える上でのひとつの重要なキーとなる。そこで本研究ではワークステーション・クラスタ上でのデータパラレル向き分散処理記述言語の処理系を想定し、アプリケーション・プログラムを実行する上で必要なデータ交信の順序や関連する計算の実行順序を動的に制御し、またデータ交信と計算の実行を重複させることにより並列化効率を高める方法を提案する。そしてこの方法をHPFの実行時ライブラリの一部として実装したので、本稿ではその概要を報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

ワークステーション・クラスタにおける動的なデータ交信/実行管理方法

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