命令レベル並列アーキテクチャのためのループアンローリングおよびソフトウェアパイプライニング適用技法
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概要
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プログラムの実行時間においてループ部分の占める割合は高く, 特に最内ループの最適化の効果は非常に高い. 最内ループを最適化する手法として, ソフトウェアパイプライニングとループアンローリングが挙げられる. ソフトウェアパイプライニングは, コードサイズの増大が少ないなどの利点があるが, 反面, ループ内に分岐がある場合にうまく適用できない, 得られる並列度が制限されるなどの問題点がある. 一方, ループアンローリングには上記の制限はないが, コードサイズが大きくなる, 最適な展開数を決定するのが難しいなどの欠点がある. これらの問題点を解決するためには, プログラムの性質とマシンリソースを考慮し, ソフトウェアパイプライニングとループアンローリングの両者をその特徴が生きるように組み合わせて適用することが重要である. 本論文では, 拡張されたプログラム依存グラフ(PDG)から得たプログラムの性質, および, マシンリソースを同時に考慮することによって, 最適な展開数でのループアンローリングと効果的なソフトウェアパイプライニングの適用を行う方法について述べる.
- 1997-10-25
著者
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