映像,情報のCGモデル化によるCGと映像の融合

概要

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近年,映画やCMなどで,リアノレでインパクトの強い映像を作るために,CGと実写映像の合成が盛んに使われるようになった.しかし,CGとの合成を目的とした実写映像の撮影には,プルーバックによるスタジオ撮影やカメラ位置の測定など,大がかりな環境が必要である.また,その永劫を加工する際も,何百枚もあるフレームに対し1フレームごとに修正する等,膨大な作業が必要である.これらに対しては,計算機の支援による合成作業の効率化が望まれている.CGと映像の融合を計算磯により支援する方式としては,視点情報を実写映像から抽出し,その映像中の対象物を平面に近似して,CGと合成する手法が提案されているが,完全な情報を有するモデルではないため,合成時の視点の変更に於いて制限を受ける.実写映像データをCGの世界に持ち込むのであれば,実際の物体にできるだけ忠実にCGモデルを生成することが望ましい.そこで本稿では,実写映像中の対象物の3Dモデルを,複数の形状プリミティブで近似して構築し,CGと映像を融合する方式について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07