V60リアルタイムOSの設計
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概要
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従来、リアルタイム制御システムは制御プロセッサと制御対象となる機器が直接接続され比較的単純な制御機能を実現するものであった。しかし、マイコンシステムの普及に伴ってシステムに対する要求も高度化し、単に制御だけでなく、システムのユーザインタフェース機能、制御によって発生したデータの処理、制御のためのデータベース等、従来情報処理型と考えられていたような処理も同時に実現する必要性か高まってきた。また、システムの大規模化、適応領域の拡大のために、より高い処理能力が常に求められて来た事は言うまでもない。さらに、システムの大規模化、重要性が高まるにつれ当然システムの生産性と信頼性の向上が求められてきた。一方、デバイス技術の発展により、32ビットマイコンのような高機能、高性能のマイクロプロセッサが実現し、こうした要求に応ええるOSの実現が可能となって来た。本論文ではこうした背景に基づき、来たるべき32ピットマイコン時代のリアルタイムOSに対する要求条件とその実現について、当社にて開発を進めているV60リアルタイムOSを例にとって考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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古城 隆
日本電気(株)C&C共通ソフトウェア開発本部基本システム開発部
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下島 健彦
日本電気(株)c&c共通ソフトウェア開(本)基本システム開発部
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寺本 雅則
(株)日本電気 マイクロコンピュータ・ソフトウェア開発本部
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南沢 英雄
日本電気(株)マイクロコンピュータ・ソフトウェア開発本部
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福田 清光
日本電気(株)マイクロコンピュータ・ソフトウェア開発本部
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寺本 雅則
日本電気(株)マイクロコンピュータ・ソフトウェア開発本部
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古城 隆
日本電気(株)c&c共通ソフトウェア開(本)基本システム開発部
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寺本 雅則
日本電気 マイクロコンピュータ・ソフトウエア開発本部
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寺本 雅則
日本電気(株)
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