細菌におけるピリミジンヌクレオタイドの代謝について
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概要
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本報において先ず細菌によるuridineおよびUMPの分解について検討した。その結果この実験に使用した17属の細菌の中でPseudomonas属とAlcaligenes属に属する数株がUMPを分解して, R-5-P とUracilを生成することを見出した。また, これらの細菌の中で Pseud. dacunhae IAM 1152,Pseud. olevorans ATCC 8062,Alc.viscolactis IAM 1517 はUMPは分解するがuridineを分解しないことを見出した。この事実をさらに検討するためPseud. olevoransの無細胞抽出液によるヌクレオタイドおよびヌクレオサイドの分解について検討した。この無細胞抽出液によってピリミジンヌクレオタイドはR-5-Pと塩基に分解されるがピリジンヌクレオサイドは分解されなかった。一方プリンヌクレオタイドはヌクレオサイドを経てリボースと塩基に分解される。Pseud. olevolansにおいてピリミジンヌクレオタイドの分解を触媒する酵素(nucleotide-N-ribosidase)の若干の性質を調べた。この酵素活性はEDTA, ATPの添加によって阻害され, Mg^<++>, Co^<++>で活性化された。
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1968-03-25
著者
-
千畑 一郎
田辺製薬株式会社
-
渡辺 泰三
田辺製薬(株)応用生化学研究所
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坂井 拓夫
田辺製薬株式会社 化成研究所:大阪府立大学農学部
-
渡辺 泰三
田辺製薬 応用生化研
-
渡辺 泰三
田辺製薬株式会社, 化成研究所
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