振動加速度に対する測定条件間の交互作用について

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林道路面の良否の比較およびその判定のための尺度として、振動加速度を用いうることはすでに述べた。測定条件のなかで、振動加速度に対する重要な作用因子は測定時の車輌の走行速度、タイヤ圧、測定位置(計器の固定位置)、さらに車輌への積荷量の有無を考えてよい。本報告は、これらのなかで、走行速度、タイヤ圧、測定位置の3つの因子をとりあげ、各作用因子間の交互作用を実験をもとにして、検討したものであり、車輛の振動加速度を測定するさいの最適測定条件の確立を目的としている。なお、ここで積荷条件をはずしているのは、つぎの理由によっている。測定時に積荷があるときは、実際にはきわめて大きな制約をうける。なとえば、積荷量の変化と同時にタイヤ圧の変化(減少方向)を考えることは実際上困難である。(この効果は、上記の実験結果より推測することは可能である)。実験の結果主として、つぎのことがわかった。(1)振動加速度値は、測定位置に関係なく、走行速度とともに増大し、走行速度と測定位置の間には、交互作用はみられない。(Figs.1and2)(2)振動加速度値はタイヤ圧に関係なく走行速度とともに増大し、タイヤ圧と走行速度の間には交互作用はみられない。(Fig83and4)以上から、われわれは、振動加速度の測定にさいして、(測定条件の一定ということに関連して)、事情に応じて、測定条件を任意に選びうること、および、これらの事実から振動加速度を尺度とする路面判定法の適用が、より容易となりうることを知ることができる。
一般社団法人日本森林学会の論文
1965-05-25

振動加速度に対する測定条件間の交互作用について

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