林業用トラツクの更新問題について

概要

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(1) 更新問題では, 手持のトラツクについて購入したときから現在にいたるまでのデータ, 例えば総走行粁, 補修費, その他費用関係の詳細な使用記録が必要である。ここにとりあげた5つのモデルは実際調査にもとづくものである。(2) 調査によつて得られたデータから収入と経費を幾つかの因子に分類してみた。一つは企業的にみて, 総純収益が最大(q_<max>)になる点を更新時期とすること, もう一つは単位走行粁当りの平均コストが最小になる点(U_<max>)をもつてその時期とする。この2つである。ところでq_<max>を求めたモデルでは, 費用の中に固定費を入れると赤字の経営となりモデルとしてはあまり適切でなかつたが, ここでは収入と直接費から最有利操業度を求めることにした。結果からはq_<max>による経済的寿命はU_<max>のそれより早く訪れることになつた。(3) トラツクの経済的寿命は, 補修費R, すなわちトラツクの痛み方に左右されることが多い, したがつてRの値ができるだけ正しく把握されることが大切である。Rと走行粁(x)の関係は次のような対数式で表われされる。log R=loga+b log x a, b : 定数(4) R式をより一般化して行くこと, 動的更新問題を検討して行くこと, これがこれらの追究問題である。
一般社団法人日本森林学会の論文
1959-08-25

林業用トラツクの更新問題について

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