間伐効果に関する定量的研究(II) : ベータ型Y-N曲線による間伐試験林分の解析
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概要
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間伐効果とは, 間伐により目標級に達した木を多く生産することと規定する。この規定に従った場合の間伐効果は, 無間伐区と間伐区およびさまざまな間伐区間のY-N曲線を比較することで説明できた。Y-N曲線を移動させる条件として, (a)間伐後の個体材積生長量は, その個体材積に比例, (b)林冠を大きく破壊しない程度の間伐率であれば, 林分の年生長量(G)は間伐の有無にかかわらず等しい, を現実の間伐試験林分で検討した結果, (a)は少なくとも平均的には成立すること, また(b)もほぼ成立することを確かめた。その結果, ベータ型Y-N曲線の移動を用いて, 間伐効果を予測し現実の間伐効果とほぼ良好な対応を得た。
- 日本森林学会の論文
- 1983-06-25
著者
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