トドマツ人工林における樹木の大きさごとの空間分布の林齢にともなう変化
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概要
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トドマツ人工林の構成個体を直径の適当なサイズクラスに分けてそのクラスに属する個体の分布様式を解析し, 林齢にともなう変化を調べた。閉鎖直後の20年生時点では, 大きな個体および小さな個体が集中して分布する傾向が見られた。25年生時点でも集中分布が同様に見られたが集中度は下がった。30年生になると, いずれのサイズクラスにおいても個体はランダム分布を示し, 40,50年生では一様分布を示した。林齢にともなう分布様式の変化は個体間の相互作用が林齢にともなって「無関係」から「背揃い」そして「競争」へと変化することと対応させて考察した。閉鎖前後の段階では, 小さい個体ほど大きなRGRをもち, その結果として, 個体サイズは揃う傾向があり, 大きな個体, 小さな個体とも集中分布した。それ以降の「競争」の段階では, 大きな個体ほど大きなRGRをもつため, 大きな個体の周辺の個体は被圧により小さくなり, 大きな個体の分布はランダムから一様化した。
- 日本森林学会の論文
- 1987-12-25
著者
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