GISを利用したトドマツの間伐作業支援システム
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概要
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トドマツ人工林の間伐作業を対象に, Geographic Information System(GIS)の機能を利用して, 実用的な情報を提供するシステムを示した。本システムではGISの持つ地形解析機能と地図情報の重ね合わせの機能を利用して, 間伐対象箇所を方位角, 傾斜角を持った微小なポリゴンに分割し, 間伐対象地の地形解析を容易に行うことを可能にした。また, 間伐材の搬出機械をその登坂性能に応じて, 15度以下はホイール型のトラクタ, 15〜20度以下はクローラ型もしくは4輪駆動車のトラクタ, それ以上はタワーヤーダと仮定し, GISから得られる間伐予定箇所の微小ポリゴンの傾斜角に応じて搬出機械の種類を決め, 作業の難易度を3区分することも容易となった。さらに, 地利的条件として林道から一定距離以内かどうかを判断し, その結果を間伐作業区分図として表示することができた。この間伐作業区分図は区分ごとの位置を平面図と3次元図で表し, その面積等の属性も容易に得ることができる。本システムで得られる情報は間伐作業計画を樹立する上で有効であると考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1993-11-01
著者
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