ミキを切断した採種木の枝の立ち上がりを防ぐ生長素処理法
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概要
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採種木の高さを制限するためにミキを切断すると枝が立ち上って来るのが普通だが, 8%のインドール酢酸ラノリン軟膏を切断コグチにあけた孔に注入することによって, この立ち上りをほぼ完全に防ぐことができた。環状剥皮部に塗りつける処理では, 効果は不十分であった。この方法は, その効果が処理後数年にわたって持続するものであれば, 採種園のとりあつかいに実用化できるであろうが, 毎年処理をくりかえさねばならぬとすれば, むしろ切断予定位置よりも上部に若干の生きた枝葉を残しておく方法の方が実用的だと思われる。
- 日本森林学会の論文
- 1963-07-25
著者
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