兼業林家における自家労働投下量の決定と世代交代
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概要
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兼業林家における自家林業労働投下量の決定メカニズムについて家計生産の枠組みを用いたモデルによって理論的な整理を行うとともに, 大阪府河内長野市の林家に対するアンケート調査の結果を用いて, 男子世帯員の自家林業労働投下量が特に男子世帯員の年齢と男子世帯員の数によってどう変化するかについて検討した。その結果, 第一に, 男子世帯員の労働投下量は65〜70歳でピークを持つこと, 第二に, 他に同居する男子世帯員がいない場合, いる場合よりも個々人の自家労働投下量が増えることが示された。また, これらの結果から, 林家における世代交代について, それが世帯員の加齢に伴う周期的な自家林業労働投下量の変動と, 親の死亡により子の自家労働投下量が伸びる現象の二つによって説明できることが示唆された。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2001-05-16
著者
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