文害編集における音声制御の一方式
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概要
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本論文では,文書の編集作業を対象として音声制御の有効性を調べた.具体的には,(1)編集コマンドを音声で制御する方法を,(2)語彙と構文とに分けて論じた.語彙については,複合名詞(例えば"文字削除")から成る語彙と名詞句(例えば"文字の削除")から成る語彙のどちらが発声に向き,より良い認識率が得られるかを実験を通して調べた.構文については,コマンドメニューを逐一選択する方式とショートカットする方式のそれぞれをキーで行う場合と音声で行う場合について実験した.結果として,被験者全員において,ショートカット方式に音声を用いた場合が最も所要時間が短かった.ショートカット方式に音声を用いた場合は,逐一選択方式にキーを用いた場合に比較して平均21%(被験者によっては8〜30%)の所要時間の削減が見られた.ショートカット方式に音声を用いた場合は,同じショートカット方式にキーを用いた場合に比較して平均11%の所要時間の削減が見られた.逐一選択方式に音声を用いた場合と同じ逐一選択方式にキーを用いた場合とでは所要時間に統計的な有意差はなかった.また本論文では,どのような編集コマンドを音声コマンドにしたらよいかについて3案を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-15
著者
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