時相図 : インタラクションの図化・分析・検査の一手法
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概要
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本論文ではインタラクションを図化する方法を提案する.用いられる図を時相図と呼ぶ.また,時相図を用いて人間・計算機インタラクションにおけるある種の特性を検査(デバック)する方法を導く検査できる特性は,取消機能(undoやbackspaceなど)に関する3種類の一貫性である時相図は2次元の時相空間上に描かれる.時相空間の一方の軸には時間が刻まれ,他の軸には操作対象(object)が一列に並べられる時相図は,そのような2次元空間上に用意と実行の木を組み立てることによって描かれる.時相図では,インタラクションが,用意と実行の列によってモデル化される本論文の意義として次が考えられる(1)インタラクションのモデル化に二つの新概念を導入した一つは,インタラクションを用意と実行の木でモデル化し,時相空間上に位置づけたこともう一つは,操作対象の間に距離の概念を導入して,操作対象が空間の軸になり得ることを示したこと(2)人間と計算機間のインタラクションにおいて,取消機能の一貫性を検査する方法(3種類)を初めて導いた.本論文では,まず対話型システムにおける4つの設計段階(構想,意味,構文,語彙の設計)とシステムの一貫性との間の関係を論じ,具体例を用いて時相図を説明する.次いで,取消機能に関する3種類の一貫性の検査法を導く.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-06-15
著者
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守屋 慎次
東京電機大学工学部電気通信工学科
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守屋 慎次
東京電機大学 工学部 情報通信工学科
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守屋 慎次
東京電機大 工
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中谷 吉久
神奈川県工業試験所技術管理部電子計算科
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中谷 吉久
東京電機大学工学部電気通信工学科
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