コマンド操作の一貫性と区分情報
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概要
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本論文では,コマンド操作における一貫性の概念を区分情報という概念を用いて明らかにし,一貫性を検査する方法とそ示す.本論文では次に示す方法をとった.(1)対話型シスムにおける1つの操作には,4側面(概念的,意味的,構文的,語彙的)が存在し,さらに各側面は,入力側,入出力間,出力側という3つの段階に分類できることを示した.(2)1つの操作の一貫性も,前述の4側面および3段階の12種類に分解できることを示し,次の3つの形式的な定義を仮説として示した。すなわち,上記12種類のそれぞれの一貫性,4側面のそれぞれの一貫性,そして全側面にわたる一貫性である。さらにその過程において,(3)操作の定義域と値域,および写像の集合のそれぞれを区分するという概念を示し,区分に用いられる情報,すなわち「区分情報」をユーザインタフェースの視点から4側面と3段階に分類した。そしと主題区分情報という別格の区分情報が存在することを示した.本論文の意義は,(1)1つのコマンド操作を設計の段階に対応させて分解する手法と4側面および3段階に分解された個々の一貫性から,順次,より広範囲の一貫性を検査する方法とその判定基準とを与えたこと,(2)区分情報という新しい有用態概念を示したことである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-11-15
著者
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