連続する誤認識時に音声入力からキー入力に切り換える最適な時点の決定法
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概要
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音声認識システムが利用可能な対話型システムにおいて,音声入力時に誤認識が連続する場合,(1)音声入力からキー入力に切り換える最適な(すなわち,入力に要する時間を最短にする)時点が存在するか否か,(2)もしも最適な時点が存在するならば,それは何回目の発声か,を実験を通じて調べた.さらに,(3)その最適な時点は前もって予測が可能か否か,を検討した.結果として,(1)音声入力からキー入力に切り換える最適な時点は存在し,(2)それは利用者により異なることを明らかにした.また,(3)最適な切換え時点を予測する方法を提案し,その予測法によると,ある程度予測が可能であることを示した(被験者8人のそれぞれについて所要時間を予測し,その"誤差率"を求めたところ,2回目の発声の時点以降に切り換える場合の誤差率の平均値は10%以下だった).この予測法は,以下のことに利用できる.利用者の"積算認識率"音声入力時間,キー入力時間,および切換えのための移行時間を知ることができるならば,(1)利用者に対しては,その利用者に固有の音声入力からキー入力に切り換える最適な時点を予測し,教えることができ,(2)ユーザインタフェース設計者に対しては,設計時に,設計しようとする操作に音声を用いるべきか否かを決定する指針を与えることができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-02-15
著者
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