自然言語で指示された対象物の同定方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,自然言語で指示された対象物を同定する方法について述べる.指示に用いられる言葉を,対象物の名前に言及し,対象物ごとに異なった述べ方がされる言葉と,対象物の位置・形状・色などの視覚的な側面に言及し,対象物の内容に依存しない性質を持つ言葉に分類して考える.そして,後者の言葉に基づく同定処理は,言葉の意味を,対象物から独立したものとして定義することで,汎用的な処理として実現できることを示す.具体的には,対象物の位置に言及する言葉(「右」・「真ん中」など)を,同じ位置関係を示す基本的なカテゴリに分類し,意味付けを行った.また,それらの言葉による指示には,指示対象物をその言葉で表現する際の適当さを示す情報(「一番」・「かなり」など)が含まれていると定式化して考え,これら2種類の情報を用いた同定処理アルゴリズムの提案を行っている.この処理を,実験システムIMAGE(Illustrated Map Guidance System)にインプリメントし,対象物を指示する実際の文章を用いて実験したところ,概ね良好な結果が得られ,提案する同定処理の有効性が確認できた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-12-15
著者
-
小林 幸雄
千葉工業大学
-
伯田 晃
富士通研究所
-
伯田 晃
(株)富士通研究所
-
高橋 友一
NTT ヒューマンインタフェース研究所
-
小林 幸雄
NTT ヒューマンインタフェース研究所
-
高橋 友一
(株)ATR通信システム研究所
関連論文
- 動画像符号化におけるプレフィルタの検討
- 7-13 静止画像端末シミュレータ
- 毎秒像数削減処理TV画像の品質評価--ドットインタレ-ス,ラインインタレ-ス等の比較
- 6)フレーム間符号化処理画像の品質 : 妨害の出現周期と画質の関係(画像表示研究会(第31回)視覚情報研究会(第25回)合同)
- フレーム間符号処理画像の品質 : 妨害の出現周期と画質の関係
- 12-14 画像会議信号の統計的性質
- 5)解像度可変複合差分方式の画像品質(画像伝送研究会(第22回))
- フレ-ム間符号化処理画像の品質
- 11)テレビジョン信号の符号化による画質劣化(画像表示研究会(第19回) 視覚情報研究会(第15回)合同)
- 見出し文字列の地紋除去
- 色手袋を用いた指文字の認識
- 修飾文字の背景除去に関する一検討
- 超高速 ATM スイッチの構成法
- マルチメディア通信とATM関連技術
- デジタル直線を記述するためのチェインコードが持つ性質とデジタル直線の構造について
- 自然言語で指示された対象物の同定方法
- 4)ヒューマンインタフェースにおける図形指示言語の評価実験(視覚情報研究会)
- 知的文献検索システムにおける問合せ理解の評価について
- 文献検索システムにおける検索要求意図推論方式の一検討
- K-103 ハンブルク記号を用いた3DCG手話辞書の検討(K.ヒューマンコミュニケーション&インタラクション)
- 3次元マウスを使用した立体視モデラにおける視点変更方法の提案
- 簡易3次元マウスを使用した立体視モデラの提案
- D-12-87 3次元マウスを使用したモデラにおける視点回転方法
- ニューラルネットとモーフィングを用いた顔表情の知的符号化
- 自動誤差補正簡易3次元マウス
- 立体視を用いた3次元CGモデラ
- 手の動き抽出と3次元CGによる手話生成
- 3次元マウスの一提案
- ステレオマッチングにおける視差解析法の提案
- 立体視によるモデリング
- モーフィングを用いた中割り画像の生成
- 位置情報を手がかりとする画像検索法
- 2次元画像の位置関係記述におけるあいまい性の扱いの一検討
- 複数の意味構造を持つユーザモデルを用いた問い合わせ理解
- 新社会資本の整備に関連した遠隔教育サービスの提案
- 文書画像の領域分割に関する一検討
- CT画像からの輪郭抽出に関する一検討
- 網点・網線除去に関する一検討
- 画像に加わったガウス性雑音の除去に関する一検討
- 顔画像認識のための顔領域の自動切り出し
- ATM交換機のリソ-ス管理技術 (最先端の研究開発--マルチメディアに向けた要素技術とシステム)
- IPネットワークに向けた技術開発 (特集 21世紀に向けた研究開発)
- 高速コネクションレスデータ通信方式の一検討
- 領域を用いたステレオマッチング法の検討
- AI秘書システム (先端技術--′92富士通総合展)
- 手振り認識方法とその応用