インゲン黄斑モザイクウイルス(BYMV)のソラマメにおける種子伝染
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概要
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ソラマメ12品種とBYMVの2分離株を用い種子伝染率を検討した。その結果, BYMVの種子伝染率は0.0から9.2%で, 品種および分離株の違いで変化した。次に, 市販ソラマメ種子18サンプル(10品種)についてウイルス汚染を調査したところBYMVのみが検出され, 種子伝染率はほとんどが5.0%以下であったが, 中には15.0%以上と高率にウイルス汚染の確認されだサンプルもあった。また, 農家自家採取種子を播種しだソラマメ10圃場について, 11月上旬ウイルス病の発生状況を調査したところ, 調査圃場すべてでBYMVのみの発生が確認され, 発生率は0.8から6.8%であった。よって, 種子伝染によリBYMV感染したソラマメ種子が圃場内に持ち込まれ, BYMV蔓延の1次伝染源となる可能性が示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1993-10-25
著者
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