A-NETマルチコンピュータにおける仮想時間を用いた性能評価法とその実現 (<特集>並列処理)

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概要

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MIMD並列計算機において実行性能を評価するためには, ノードごとに独立して評価処理を行う必要がある. このため, ノードにより評価処理の負荷の割合が異なり, いわゆるプローブ効果による誤差を生じる可能性がある. 本研究ではこのようなプローブ効果を排除した仮想時間の概念を導入し, これを実現するための方法として, タイムスタンプ法と半速法を提案する. タイムスタンプ法とは, メッセージにタイムスタンプを付加し, 各ノードの持つ時計の値を矯正する方法である. 半速法とは, 余分な負荷を加えることにより実行速度を半分にする方法である. これらの方法を用いてA-NETマルチコンピュータ上にエバリュエータを実装し, 各種プログラムでの評価を行うとともに, それぞれの方法による評価結果の比較を行う. さらに, ロジックアナライザを用いた実時間の評価結果と比較し, エバリュエータの精度について検証する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-05-15

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