CC-NUMA型並列計算機ノードのSOC化に関する考察

概要

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将来の半導体技術のロードマップであるITRSと2001年現在のDRAM製造技術を基に,2005年時点のシステムオンチップ(以下,SOC)の現実的な製造技術を予測すると,最大集積トランジスタ数は約5億個,最大集積オンチップDRAM容量は約460MBと予測できる.これに従えば,2005年には,2001年時点の並列計算機ノードを部分的あるいは完全にSOC化することが可能である.本稿では,2005年における半導体技術の予測に基づき,CC-NUMA型並列計算機ノードのSOC化についてシミュレーションを行って考察した.その結果,2〜64台構成の規模において,1)SOC化ノードへのオンチップDRAMメモリの集積は,性能の面で有効であること,2)大容量オンチップDRAMメモリ集積による同チップ上のキャッシュの極端な小容量化は,並列計算機全体の性能を低下させる可能性があり,オンチップメモリ容量とキャッシュ容量との間にトレードオフ点が存在することの2点が判明した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-08-15