構造化オブジェクト指向設計図からの実行可能C++プログラム生成

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本論文では,オブジェクト指向設計図から実行可能なC++プログラムを生成する方式について述べる.実際には,この方式に基づいてプログラムを生成する機能を,我々がすでに開発したsomeと呼ぶ構造化オブジェクト設計環境に追加した.プログラム生成の基となる設計図としては,ヘッダファイルに記述される構造定義を生成するために派生図とオブジェクト図を,メソッド記述ファイルに記述される動作定義を生成するためにイベントトレース図と決定表を用いた.イベントトレース図には,メソッド内の動作系列の制御論理をビジュアルに表す図フィールドと,起動条件や計算内容を文章やc++コードで表現するテキストフィールドを持たせ,さらにコレクションクラスへのアクセスの簡略表現機能を盛り込んだ.また,決定表では,ファイル処理やコレクション処理などのデータ構造に依存した制御を簡潔に表現できる高水準言語LOLAを用意し,特にビジネスプログラムなどの条件分岐の多いメソッド仕様を簡略にかつ視覚的に表すことができるようにした.これらの高次表現からC++プログラムへの展開は,プログラムの骨格を表すフレームクリシェにプログラムの制御や計算の部分を表す部品クリシェを設計図に合わせて編集後埋め込むことで行った.複数の問題への適用の結果,設計図は見やすく簡潔なものであった,また生成されたプログラムはコンパイル後正しく動作した.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-07-15

構造化オブジェクト指向設計図からの実行可能C++プログラム生成

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