FEM シミュレーション結果のためのボリュームレンダリングアルゴリズム : クリーンルーム内気流解析結果への適用 (<小特集>サイエンティフィック・ヴィジュアライゼーション)
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概要
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有限要素法による数値シミュレーションが出力する非構造格子データを対象としたボリュームレンタリングアルゴリズムを開発した.本手法は,境界面付近のアーチファクトを避けるため,与えられたデータを構造格子に写像することなく,非構造格子データそのものを処理対象としている.非構造格子データには,様々な形状・次数の要素が混在しうるので,補間計算の高速化をはかるために,これらすべてを4面体セルに分割している.また,レイ・トレーシングを効率よく行うため,隣接セル・境界面ポインタリストを構成要素として含む△面体モデルを提案する・このモデルを使って,境界面のサーフェスレンタリング画像が統合されたボリュームレンタリング画像を生成することができる.我々は,有限要素法によるクリーンルーム内気流シミュレーション結果に対し,本手法を適用し,その有効性を確かめた.最後に,対象領域・計算時間・必要記憶容量・画質の観点で本手法の評価を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-05-15
著者
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宮澤 達夫
IBM東京基礎研究所
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宮澤 達夫
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
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宮澤 達夫
日本ibm(株)東京基礎研究所
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小山田 耕二
日本アイ・ビー・エム
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小山田 耕二
日本IBM(株)東京基礎研究所
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