実用板金図面から3次元モデルの自動作成に関する研究
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概要
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CADで作成された三面図から3次元モデルを作成する試みが多くの研究者によってなされてきた結果, 完璧な三面図はもとより, 一部省略や間違いのあるような図面からの立体作成も可能になってきている.しかし, それらの手法のほとんどは, 三面図上の異なる投影図間の頂点の完全な一致を基本としているため, (省略を含めて)立体作成を意識して理想的に入力された図面には適用できるが, 頂点の一致が保証されない実用図面にはまったく適用できなかった.特に板金図面では, 板厚一定という特徴のゆえに, 形状を良く表す面に当たる部分は比較的ていねいに描かれるが, 縁を表す部分はラフに描かれたり極端な省略があるため, 頂点の照合はほとんど期待できない.本論文では板金図面の特徴をもとに, 板金形状のシルエットを基本とした立体作成手法を提案する.本手法では2次元段階で各投影図ごとに面を表す部分と縁を表す部分に分け, これらを各投影図間で領域単位の照合を行って立体面を作成するものである.3次元空間での頂点の照合をいっさい行わないため, 面の形状さえ正確であれば(というより図面に描かれたとおりの)立体が確実に作成できるものである.本手法を多くの実用板金図面に適用してその有効性を確認したので, ここに報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-12-15
著者
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