トランザクション論理におけるプログラム変換
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概要
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データベースや論理型プログラムで起きる状態変化を明快かつ宣言的に記述する論理として,BonnerとKiferはトランザクション論理を提案した.トランザクション論理には逐次連言と古典連言という二種類の連言がある.古典連言はプランニングなどに有用であるが,その実装方法はまだ提案されていない.そこで我々は古典連言に対処するため逐次連言だけを扱えるProlog風のインタプリタを拡張して古典連言も扱えるようにした.しかし,古典連言を使用すると効率が悪くなりやすい.本論文ではプログラム変換を用いてプログラムの実行効率を向上させる方法を示す.Prologでは展開/畳み込みで再帰的述語を変換できたが,トランザクション論理では古典連言が畳み込みを阻止してしまう.そこで,「綴じ合わせ」という新しい操作を導入して畳み込みを可能にする.また展開で生成されるルールのうち無駄なものを発見し,除去する方法を示す.そしてこれらの操作がプログラムの等価性を保存することを証明する.実験によってこの変換を適用したプログラムでは,実行時間が数倍向上することが確認できた.本手法により,宣言的表現で生じる計算コストを減らせるので,状態変化を伴う世界について宣言的で読みやすいプログラムが書きやすくなる.したがって,動的世界と相互作用する様々な推論システムの実装や解析が容易になる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-02-15
著者
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