マルチエージェント環境における遡行的信念推定アルゴリズム
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概要
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マルチエージェント環境では, 各エージェントが世界のごく一部しか知らず, ほかのエージェントもそれぞれの判断で活動しているので, 他人がプランの実行を妨害することもあれば, 自分の仕事を遂行するために他人の助けが必要なこともある. したがって, 他人の知識 (信念) を推定する手法は, 交渉や協力において重要な役割を果たす. 我々の観測は限られているので, 論理的には膨大な数の可能性が考えられ, すべての可能性を調べる方法は現実的でない. しかし, 人間はもっともらしい結論を導ける. これは何を考慮して何を無視すべきかの判断が, 推定結果の品質と効率を大きく左右することを意味する. 著者らはこれまでにいくつかの手法を提案したが, データの入力が困難であったり, 単純な推論しかできなかったり, 計算が複雑すぎたりした. 本論文では, データを与えるのが比較的容易で, しかもある程度複雑な推論が可能で, 効率の良い信念推定アルゴリズムを提案する. このアルゴリズムは, 命題や事象がどのような条件のもとで観測できるかを記述した「観測条件」を利用して, 他者の信念を推定する. 実験によれば, このアルゴリズムの推論結果は多くの場合に直観的で分かりやすい. そして我々は, このアルゴリズムの扱う信念推定の論理的意味を明らかにする. エージェントの信念は論理的に不完全なので, 論理的に不完全な信念の変化を表現するのに適した非標準的意味構造を用いる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-15
著者
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