(21)ソラマメウイルトウイルス2(BBWV-2)の分離株の多様性
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概要
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BBWV-2の分離株間の多様性を,外被タンパク質(LCP,SCP)遺伝子に基づき分子系統学的および血清学的手法を用いて解析した.BBWV-1およびBBWV-2のCP遺伝子領域のアライメントからユニバーサルプライマーを作製し,3-10,SPおよび高知分離株のCP遺伝子をRT-PCRでクローニングし塩基配列を決定した.データベースに登録されている13分離株とともにSCPおよびLCP領域のアミノ酸配列に基づいてそれぞれ分子系統樹を作成したところ,BBWV-2分離株は大きく3つのグループ(Group I,II,III)に分類された.ウエスタン解析では,何れのグループの抗血清を用いた場合も全ての分離株のLCPが検出された.一方SCPでは,Group IとIIIの間で相互に強い血清関係が認められたが,Group IIの高知分離株の抗血清はGroup IやGroup IIIの分離株とは弱く反応した.以上の結果,BBWV-2の分離株間には分子系統学的および血清学的多様性が認められた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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