詰将棋の感性評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
詰将棋は思考パズルとしての精巧な論理性と音楽,美術のような感動を与える芸術性を持つ.我々は,詰将棋の傑作とは何かについて解明するために,単なる定性的な評価だけでなく,詰将棋のデータベース(約12000問題)を構築し,従来の作品に関する客観的データの収集,分析,考察を行なってきた.今回,主観と客観を結びつける実験として「将棋世界」誌で行なわれた7手詰・5手詰コンテストを研究題材として選んだ.まず,このコンテストの評価に影響を与えたと思われる項目について定量的に計測し,得点(感性の総合評価)との相関係数や従来作品との差を分析した.たとえば詰め上がり図の閉塞度の小さな問題が高得点に最も貢献していることが明らかになった.さらに詰将棋のルールと感性についても定量的に考察した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-06-23
著者
-
小山 謙二
NTTコミュニケーション科学研究所
-
小山 謙二
Nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
小山 謙二
日本電信電話株式会社 Nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
河野 泰人
NTTコミュニケーション科学研究所
-
河野 泰人
Nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
河野 泰人
日本電信電話(株)nttコミュニケーション科学基礎研究所
関連論文
- 楕円暗号の数理 (代数曲線とその応用論文小特集)
- Super-Anomalousな楕円曲線に対する離散対数問題を解く多項式時間アルゴリズム
- 一意復号可能な楕円曲線上のRabin型暗号方式
- 3次曲線上のRSA型暗号方式の同報通信時の安全性について
- 楕円曲線に基づく暗号理論の最近の発展
- Zn上の楕円暗号の拡張
- コンピュータネットワークにおけるセキュリティシステム
- 3次曲線に基づく公開鍵暗号 (情報セキュリティ)
- 素因数分解と離散対数問題アルゴリズム ( 数論アルゴリズムとその応用)
- 5.量子回路の自動設計手法(量子コンピュータと量子計算)
- スピンの交換だけを用いた量子コンピュータにおける厳密なCNOTの存在
- 名作詰将棋における感性の定量的評価
- Decoherence-free subspaceにおける量子ゲートについて
- 非常に手数の長い詰将棋問題を解くアルゴリズムについて
- 詰将棋を解くプログラムの進歩 (「ゲームプログラミング」)
- 動的スワッピング機構を持つ暗号方式と差分解読
- 編集にあたって(量子コンピュータと量子計算)
- 詰将棋 (ゲ-ムプログラミング) -- (第3章 パズル)
- 詰将棋問題のデータベースと評価
- 詰将棋の感性評価
- 笑いのメカニズムの解明に向けて(情報処理最前線)
- 笑いの表情の分類における注視点の影響
- 笑いの表情の分類における注視点の影響
- 歌謡曲の笑いの5W1H (特集 笑い)
- 演歌の歌詞における笑い表現の定量的評価
- 新聞記事における笑い表現の定量的評価
- 体系的探索による裸玉詰将棋問題の創作
- 暗号の安全性の解析
- 目とロの動きの時間的差異に基づく笑いの分類規準
- ビット比較に基づいた既知平文によるFEAL-6の解析的攻撃
- 暗号理論の研究