3次曲線上のRSA型暗号方式の同報通信時の安全性について
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概要
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本論文は,3次曲線上のRSA型暗号方式において,Hastad攻撃法で必要な暗号文の数と暗号化鍵eの関係を示している.3次曲線上のRSA型暗号方式の具体的方式として,KMOV方式とDemytko方式とKK方式がすでに提案されている.KMOV方式とDemytko方式に対して,例えば暗号化鍵の法n_iが512[bits]かつe【greater than or equal】5の場合,Hastad攻撃法を適用することができない.また,受信者ごとに線形変換した平文を暗号化するRSA方式とKK方式において,例えば暗号化鍵の法n_iが512[bits]かつe【greater than or equal】21の場合,Hastad攻撃法を適用することができない.したがって,Hastad攻撃法に対して,KMOV方式とDemytko方式はRSA方式よりも安全性が高い.本論文は,黒澤と辻井の研究結果よりも,Hastad攻撃法に対する安全性をより一般的かつ厳密に評価している.
- 1994-07-11
著者
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桑門 秀典
日本電信電話株式会社
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小山 謙二
日本電信電話株式会社
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小山 謙二
Nttコミュニケーション科学基礎研究所
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小山 謙二
日本電信電話株式会社 Nttコミュニケーション科学基礎研究所
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桑門 秀典
Nttコミュニケーション科学研究所
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小山 謙二
日本電信電話公社式蔵野電気通信研究所
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