複数グループ間の暗号鍵共有法とその解析
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概要
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本論文では,複数グループ間の暗号共有法として, しきい値アクセス構造とその実現法を新たに提案し, その安全度と信頼度について解析し, 従来の共有法との比較検討を行う. まず, 従来の同一グループ内の共有法を対等関係または上下関係の複数グループ間の共有法へ拡張する. すなわち, 対等関係のグループ間のアクセス構造では, 各グループ間の合意が得られた場合に秘密の鍵にアクセスできる. 上下関係のグループ間のアクセス構造では, 上位グループのみ, または,上位グループと下位グループの合意が得られた場合に秘密にアクセスできる. これらのアクセス構造を実現するために, 秘密の鍵を係数として含む複数の多項式の補間法をもとに, 分配鍵の生成法と元の暗号鍵の合成法を明らかにする. 次に, この管理法を実現する装置の構成と動作を説明する. さらに, 各共有法の安全度と信頼度の指標であるミスアクセス率とアクセス不能率を定式化し, その特性を数値実験を通して評価する. そして, 対等関係グループの共有法, 上下関係グループの共有法, 同一グループ内の共有法, 単一コピー鍵共有法の順に安全度の高いことを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-03-15
著者
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