Antitussive effect of Bakumondoto (Mai-men-dong-tang) in guinea-pigs exposed to cigarette smoke
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概要
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モルモットにタバコ煙を4週間曝露させることにより, カプサイシンに対する咳感受性の亢進が認められた。この長期タバコ煙曝露によって咳感受性が亢進したモルモットに対して, リン酸ジヒドロコデインの鎮咳効果は有意に減弱した。一方, 麦門冬湯は依然有意な鎮咳効果を示した。したがって, 長期タバコ煙曝露によって咳感受性が亢進したモルモットに対しても麦門冬湯は有用である可能性が示唆された。麦門冬湯の作用機序を明らかにする目的で気管支肺胞洗浄液中のNO代謝物に及ぼすタバコ煙曝露の影響について検討した。その結果, タバコ煙を曝露させたモルモットの気管支肺胞洗浄液中のNO代謝物量は非曝露モルモットに比べ著明に増加していた。さらに, 麦門冬湯の処置によりタバコ煙曝露モルモットの増加したNO代謝物量は, 非曝露モルモットと同程度にまで低下が認められた。したがって, タバコ煙曝露による咳感受性の亢進にNO放出の増加が関与していることが, さらに, 麦門冬湯の鎮咳作用機序の一つにNOの合成もしくは放出に対する阻害作用が関与していることが示唆された。以上本検討により, 長期タバコ煙曝露によって咳感受性が亢進したモルモットに対して, リン酸ジヒドロコデインと異なり麦門冬湯は有用である可能性が示唆された。さらに, その作用機序の1つにNOの合成もしくは放出に対する阻害作用が関与している可能性が示唆された。
- 和漢医薬学会の論文
- 2005-06-20
著者
-
亀井 淳三
星薬科大学薬物治療学教室
-
亀井 淳三
星薬科大学第二医療薬学
-
亀井 淳三
星薬科大学
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YOSHIKAWA Yuji
Department of Pathophysiology and Therapeutics, School of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences, Hosh
-
SAITOH Akiyoshi
Department of Pathophysiology and Therapeutics, School of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences, Hosh
-
Yoshikawa Yuji
Department Of Pathophysiology And Therapeutics School Of Pharmacy And Pharmaceutical Sciences Hoshi
-
Saitoh Akiyoshi
Department Of Pathophysiology And Therapeutics School Of Pharmacy And Pharmaceutical Sciences Hoshi
-
Saitoh Akiyoshi
Department Of Pathophysiology & Therapeutics School Of Pharmacy And Pharmaceutical Sciences Hosh
-
亀井 淳三
星薬大
-
Saitoh Akiyoshi
Department of Neuropsychopharmacology, National Institute of Mental Health National Center of Neurology and Psychiatry, Japan
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