改良したベッドパンウォッシャーにおける洗浄力と除菌効果の評価

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〔目的〕以前(1996年日本医科器械学会)に,本田らによってベッドパンウォッシャーに関しての洗浄消毒効果に関する検討があり、この装置における有効性とともに改善点などが指摘された.これを受け,現在の機種ではマイクロプロセッサによる各洗浄ノズルの個別制御を行うことにより洗浄効果が向上するとともに使用水量の削減を行えるようになり,問題点の改善などを行った.今回この新機種(AT-OS AF260F)を用いて洗浄力および除菌効果に関する評価を行ったので報告する.〔方法〕洗浄評価は,ブリティッシュスタンダードのBS2745,Part2に基づき人工汚物を作成し便器および尿器の試験を行った.また,この人工汚物に対して各種微生物(S. aureus, P. aeruginosa, E. coli)を約10^6cfu/mlになるように加え除菌効果試験を行った.洗浄工程の完了後,目視によって汚れの残留量を5段階で評価した.除菌試験では滅菌綿棒を用いてふき取りを行い,生理食塩水に懸濁後,普通寒天培地で培養を行い生菌数の評価を行った.また,庫内温度を温度センサによって経時的に測定した.〔結果〕洗浄後,便器,尿器ともにほとんどの汚れが落ちていた.ふさ取り検査でははほぼ問題なく除菌をすることができていた.工程中の庫内温度は,除菌工程での蒸気の噴き出し時に,蒸気の噴き出し口や便器,尿器では設定温度(90℃)に達したが,墳き出し口の対角線上の端ではやや低い温度になった.〔考察〕改良したベッドパンウォッシャの除菌効果とともに洗浄力の評価を行った.洗浄力の向上のためにノズルの調整等の改良を行ったためにより高い洗浄力が得られた.
日本医療機器学会の論文
2003-04-01

改良したベッドパンウォッシャーにおける洗浄力と除菌効果の評価

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