ウォッシャーディスインフェクタにおける洗浄力と除菌効果の評価

概要

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〔目的〕院内で使用した手術器材を安全に再処理するにはウォッシャーディスインフェクタの使用が有効といわれている.しかし,設置スペースやコスト面から中規模病院ではこれらが必ずしも導入されておらず,用手洗浄が行われておりその危険が指摘されている.今回,400床以下の中規模病院でも導入しやすい中型のウォッシャーディスインフェクタ(SMEG社製GW5050H)の洗浄力と除菌効果の評価を行ったので報告する.〔方法〕洗浄力の評価は洗浄評価インジケータ(PEREG社TOSI^【○!R】)を用いた.除菌効果の評価は,S.aureus,P.aeruginosa,E.coliの標準株を用いた.洗浄評価インジケータのプレートに一晩液体培地で培養した菌液を混ぜた脱繊維馬血液を100μl塗布し,30分以上乾燥させた後にこの装置で洗浄を行った.この装置での洗浄には,アルカリ系洗浄剤と酵素系洗浄剤の2通りの洗浄を行った.それぞれの洗浄剤を用いて,洗浄した後にプレートを試験管にいれ,30秒間激しく混ぜ,プレート上に残った菌を回収し,標準寒天培地で培養後に菌数を測定した.〔結果〕アルカリ系洗浄剤,酵素系洗浄剤のどちらの場合も,洗浄が難いバスケットの隅や中心部まできれいに洗浄ができた.菌の残存もなく除菌効果があった.〔考察〕今回検討したウォッシャーディスインフェクタは,洗浄力および除菌効果が優れていた.中型サイズのウォッシャーディスインフェクタは,中規模病院だけでなく,中央材料部の一元化がしにくい大規模病院での分散処理においても有効であると思われる.
日本医療機器学会の論文
2003-04-01

ウォッシャーディスインフェクタにおける洗浄力と除菌効果の評価

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