コナヒョウヒダニ中の低分子アレルゲン
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概要
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コナヒョウヒダニの排泄物抽出物を分画分子量10kDの限外濾過膜で分離した低分子画分(LM)は, ダニアレルギー患者に特異的な強い皮内反応とヒスタミン遊離活性を有していた. この低分子画分をUltrogel AcA 54によるゲル濾過とヒスタミン遊離試験で分画し, 2つのアレルゲン活性画分(LM1, LM2)を得た. 高分子量のLM1画分を, 更にイオン交換(DEAE)と逆相HPLC (ODS 120T)で分画して, 3つの精製アレルゲン(LM1a, LM1b, LM1c)を得た. この3つの成分の分子量は, いずれもゲル濾過では13kD, SDS-PAGEでは8kDであり, 等電点は4-5であった. この3つのアレルゲンは約20%の中性糖を含む糖タンパク質であり, いずれもウサギ抗Der f II抗体に反応したが抗Der f I抗体とは反応しなかったことから, 抗Der f IIと共通の抗原決定基を含むが, 抗Der f IIとは異なる低分子アレルゲンであることが示唆された. LM1cと抗Der f II抗体との反応はLM1aとLM1bによって完全に阻害されたが, LM1並びにLM1bと抗DげDer f IIとの反応はLM1cでは部分的にしか阻害されなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1994-06-30
著者
-
城 智彦
県立広島病院内科
-
大塚 正
広島市
-
勝谷 隆
フマキラー 開発本部
-
坪井 信治
坪井内科呼吸器科医院
-
小埜 和久
広島大学工学部
-
重田 征子
広島大学工学部
-
勝谷 隆
勝谷医院
-
坪井 信治
坪井医院
-
和田 武志
フマキラー
-
坪井 信治
フマキラー 開発本部
-
坪井 信治
広島大学 大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻
-
岡 智
広島大学工学部発酵工学科
-
岡 智
広島文教女子大学
-
小埜 和久
広島大学工学部発酵工学教室
-
山口 武志
広島大学工学部第三類工業生化学教室
-
田中 修司
広島大学工学部第三類工業生化学教室
-
大塚 正
大塚内科
-
田中 修司
広島大学工学部工業生化学教室
-
和田 武
フマキラー(株)
-
山口 武志
広島大学工学部工業生化学教室
-
城 智彦
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