ホヤ抗原における推定抗原決定基の化学組成
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概要
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精製ホヤ抗原(Gi-2, Ei-2)からプロナーゼ消化によって多量のアミノ酸残基を除去し, 抗原活性をもつ好酸性糖ペプチド(Gp, Gp)を得た.さらに, Gp と Epを NaOH-NaBH_4 で処理して, 75%以上のスレオニン残基を除去し, なお抗原活性をもつ酸性糖ペプチド(Gp-A, Ep-A)を得た.分析の結果, Gp-A と Ep-A は相互に類似の組成を示し, アスパラギン1モル当り, グルコサミン3-4モル, ガラクトサミン2-3モル, ウロン酸1-3モル, 硫酸3-6モルを共通の主要構成成分として検出した.また, アルカリに対する安定性から, この酸性オリゴ糖部分は, ペプチド鎖にN-グリコシド結合していると推定された.この構造は, Gi-2, Ei-2, Gp および Ep にも共通して存在するはずである.したがって, 上記の共通組成はホヤ抗原における抗原決定基の化学組成に対応するものと考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1977-05-30
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