脳性麻痺における寝返り動作の類型化

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概要

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本研究では客観的な評価基準となり得る動作評価手法の開発を目的として、動作パターンを客観的に捉えるための指数の抽出を行った。具体的には寝返り動作中に観察される特徴に着目することにより、寝返り動作を類似化した。分析の結果46名の寝返り動作は、以下のような特徴を示すABC3種類の類似群に集約された。各群の特徴はA群:両肘関節屈曲する、両膝関節屈曲する。B群:頸部が伸展する、上部体幹が骨盤に先行して寝返る、両肘関節伸展する、両膝関節伸展する。C群:頸部最大可動範囲回旋する、体幹最大可動範囲回旋する、両肘関節非対称となる、両膝関節非対称となる。分析結果を臨床的応用することにより、類似した動作パターンを示す対象者を抽出することが可能である。このことは、対象者の動作パターンを客観的に評価集約し、訓練効果等の情報とともに整理蓄積するための指標となると考えられる。
日本保健科学学会の論文
1998-12-18

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