ヒト下垂体性黄体化ホルモン (HLH) の生理学的半減期
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概要
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4例の健康成人男子を対象として, ヒト下垂体性黄体化ホルモン (HLH) であるLER856-1を筋肉内に投与し, 投与後の血中LHの値をradioimmunoassay (RIA) によつて測定した. 投与されたHLHの血中レベルは, 投与後3時間15分で最高値を示し, その後は漸減の傾向を示した. Johnson et al.(1950) やGitlin et al.(1960) は投与された外因性物質の生理学的半減期 (physiologic half-life) を次のような推計学的方法によつて算定している. t_<1/2>=(0.693)/r r=(log HLHs_1-log HLHs_2)/(0.434×Δt) これにならつて, 筋肉内に投与されたHLHの生理学的半減期を算定した結果, t_<1/2>=3.31時間という結果を得た. 従来のゴナドトロピンの生理学的半減期に関する報告について文献的考察を行ない, あわせて今回の実験結果の意義について言及した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1972-05-01
著者
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