ヒト尿中ゴナドトロピンの精製とその生物学的および免疫学的活性 (LH活性) について
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概要
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成人男子尿中のゴナドトロピンをAlbert et al.(1961) の方法によつて1) カオリン吸着法 (Fraction A) 2) 酢酸アンモニア抽出法 (Fraction B) 3) DEAE-C (Fraction C) の3つの段階に分けて抽出, 精製しFraction A, B, Cの3つの分画のLH活性を2nd IRP of HMGを標準物質としてbioassay (OAAD&VPW) とradioimmunoassay (RIA) の2つの方法によつて測定し, 生物学的活性と免疫学的活性との関係を比較, 検討した. RIA/bioassayの活性の比はFraction A, Bではほゞ2に近い値を示し, Fraction Cではほゞ4に近い値を示して, 生物学的活性に比較して免疫学的活性がover-estimateされ易いことを知つた. 濾紙電気泳動法およびDEAE-Cカラムクロマトグラフィーのパターンから, Fraction A, B, Cは精製の過程において蛋白化学的な変化を生じていることが考えられ, これが両活性の解離の一因と考えられるが, RIAの抗原, 抗体あるいは抗血清などにもなお問題があるように思われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1972-02-01
著者
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