癌関連遺伝子異常, 細胞増殖能および細胞外マトリックスの検索による子宮体癌・子宮内膜増殖症の生物学的悪性度の評価 (<シンポジウム>子宮体癌の発生と発育)
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概要
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Endometrial cancers have been considered to be less prevalent in Japan than in Western countries. However, with the increase in life expectancy, the Westernization of the Japanese diet, and changes in the hormonal environment, the prevalence of the disease has gradually increased even in our country. Similar increases in cancers of the breasts, lungs, colons, and ovaries have been noted in recent years. Much is still unknown regarding the pathogenesis and natural history of endometrial cancer. Although endometrial hyperplasia is considered to be a precancerrous lesion of endometrial carcinoma, the relationship between those diseases has not been elucidated to the same degree as that between cervical cancer and cervical dysplasia, or carcinoma in situ. Research findings in genetic oncology have revealed that tumorigenesis involves a multi-step process. It is probable that activation of multiple genes, inactivation of antioncogenes, and disappearance of normal inhibitor genes occur in the process of the development of endometrial cancer. The purpose of this study is to elucidate the relationship between oncogenes and the development of endometrial cancer. In addition, the significance of endometrial hyperplasia as a clinical entity is also be evaluated. The roles played by oncogenes in endometrial cancers and endometrial hyperplasias were examined using the most recent molecular biological and immunohistochemical methods. Also, the differences in cellular proliferation and tissue invasiveness were discussed. Results obtained were as follows. Evaluation of cell proliferation (PCNA, FCM) revealed that there was no difference in proliferative activity between atypical hyperplasia and well differentiated adenocarcinoma. Evaluation of oncogene abnormalities (c-myc, c-erbB-2, K-ras, p53) revealed that the development of endometrial cancer was a multistep process involving several oncogenes, as it has been noted in the development of other cancers. Evaluation of extracellular matrix and related factors (cathepsin D, laminin, type W collagen, tenascin, CD44) showed that tissue invasiveness differed between atypical hyperplasia and well differentiated adenocarcinoma.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1993-08-01
著者
-
谷川原 真吾
MFICU連絡協議会
-
笹野 公伸
東北大学医学部病理診断学分野
-
森塚 威次郎
国立仙台病院
-
高橋 克幸
国立仙台病院
-
大友 圭子
宮城県立がんセンター婦人科
-
田勢 亨
宮城県立がんセンター婦人科
-
高橋 克幸
国立仙台
-
高橋 克幸
国立仙台病院産科婦人科
-
小沢 信義
東北大学医学部附属病院 病理部
-
小沢 信義
Ntt東北病院産婦人科
-
佐藤 信二
東北大学医学部産婦人科学教室
-
藤田 信弘
国立仙台病院
-
田勢 亨
東北大学医学部産婦人科
-
八重樫 伸生
東北大学医学部産婦人科
-
井出 佳宏
東北大学医学部産婦人科
-
大友 圭子
東北大学医学部産婦人科
-
藤田 信弘
東北大学医学部産婦人科
-
新倉 仁
東北大学医学部産婦人科
-
丸田 純一
東北大学医学部産婦人科
-
渡辺 敬子
東北大学医学部産婦人科
-
松永 弦
東北大学医学部産婦人科
-
田野口 孝二
東北大学医学部産婦人科
-
中名生 裕子
東北大学医学部産婦人科
-
箕浦 マリコ
東北大学医学部産婦人科
-
谷川原 真吾
東北大学医学部産婦人科
-
牧野 浩充
仙台社会保険病院産婦人科
-
伊藤 潔
ジョージ・ワシントン大学医学部病理・遺伝学
-
Garrett Carleton
ジョージ・ワシントン大学医学部病理・遺伝学
-
並木 恒夫
国立仙台病院臨床検査科
-
岡垣 敬
ミネソタ大学医学部病理・産婦人科
-
Silverberg Steven
ジョージ・ワシントン大学医学部病理
-
藤田 信弘
国立病院機構仙台医療センター 産婦人科
-
新倉 仁
東北大学産婦人科
-
丸田 純一
岩手県立胆沢病院産婦人科
-
森塚 威次郎
国立仙台病院産婦人科
-
田野口 孝二
東北大学産婦人科
-
新倉 仁
東北大
-
谷川原 真吾
東北大学 大学院医学系研究科発生・発達医学講座周産期医学
-
渡辺 敬子
東北大
-
井出 佳宏
東北大
-
笹野 公伸
東北大学医学部病理学第二講座
-
小澤 信義
仙台医療センター産婦人科
-
笹野 公伸
東北大学医学系研究科病理診断学分野
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