卵巣の硬化性間質性腫瘍の免疫組織学的検討 : そのホルモン産生能について
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概要
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卵巣の硬化性間質性腫瘍(Sclerosing stromal tumor : SST)は稀な艮性腫瘍で20歳代後半に発生のピークを認めるとされる. 今回我々が経験したSSTの3例中2例はホルモン産生症状を呈し, うち1例は閉経後発症例であった. これら2例のSSTに対し性ステロイド合成酵素(sex steroid biosynthesis enzymes : SSBEs)に対する抗体を用いて免疫組織化学染色を行った. SST細胞はP-450 side chain cleavage (P-450 SCC), 3β-hydroxysteroid dehydrogenase (3β-HSD), P-450 17α-hydroxylase and lyase (P-450 C17)に陽性であり, 本腫瘍のホルモン産生性が示唆された. estradiol(E_2)染色は3例中2例に陽性〜弱陽性所見が認められた. しかしE_2陽性所見と臨床的ホルモン産生性との間に相関は確認できなかった. 今回の検討により, SSTのなかに性ステロイド産生を示すものがあることを確認した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1997-02-01
著者
-
吉木 敬
北海道大学大学院医学研究科病態解析学
-
藤本 征一郎
北海道大学医学部産婦人科
-
笹野 公伸
東北大学医学部病理診断学分野
-
藤本 征一郎
北海道大
-
藤本 征一郎
北大産婦人科
-
藤本 征一郎
北海道大学 医学部 産婦人科
-
井上 和秋
北海道大学付属病院病理部
-
大中 吉人
苫小牧市立総合病院産婦人科
-
古屋 充子
北海道大学医学部附属病院病理部
-
石倉 浩
北海道大第一病理
-
石倉 浩
北海道大学医学部病理学教室
-
吉木 敬
北海道大学
-
吉木 敬
北海道大学分子病理
-
吉木 敬
北海道大学医学部第一病理
-
井上 和秋
北海道大学医学部附属病院病理部
-
井上 和秋
北海道大学中検病理
-
Fujimoto Seiichiro
Tenshi Hospital
-
吉木 敬
北海道大学 大学院医学研究科病態解析学講座分子病理学
-
笹野 公伸
東北大学医学部病理学第二講座
-
藤本 征一郎
北大医学部産婦人科
-
Fujimoto Seiichiro
Sapporo Maternity Women's Hospital
-
古屋 充子
北海道大学医学部 産婦人科学講座
-
笹野 公伸
東北大学医学系研究科病理診断学分野
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