ネットワーク上の電子的著作権管理システム(ECMS)の構造のモデル化と特徴分析

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概要

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インターネットの普及に伴い, 電子出版物などのデジタルコンテンツの流通における, 著作権の保護が重要な課題となってきている。これに対し, 著作権の流通に伴う権利保護機構として, 技術的なアプローチによるいくつかの電子的著作権管理システム(ECMS)が提案され, 具体的に稼働しているシステムも現れてきている。本研究では, 開発, 提案されたECMSのシステム構造を比較分析し, ECMSの基本機能のモデル化を試みた。提案モデルは, 「コンテンツ管理」「閲覧・検索」「受発注」「配送」「決済」「使用」「利用管理」の7機能から成り立ち, 現実社会における商品販売のシステムとの比較からも妥当性が確認された。そして, この提案モデルに基づき各商用システムの特徴を明らかにした。さらに, ECMSにおいて最も重要な機能である著作権保護機構に注目し, その構成要素である「コンテンツ管理」「使用」「利用管理」の3機能の分析により, 著作権保護機構の観点からの各商用システムの特徴分析を行った。

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