タブノキ型林の群落生態学的研究 : II.タブノキ型林の地理的分布と立地条件
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The geographical distribution of Persea thunbergii (Machilus thunbergii)-type forest was studied in relation to ecological factors in the Japanese Archipelago from Yakushima to Tohoku district. Persea-type forest was defined as lucidophyllous forest dominated by canopy trees of P. thunbergii, Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus, Cinnamomum japonicum, C. camphora, Daphniphyllum teijsmannii, Neolitsea sericea, Litsea lancifolia, Ilex integra, I. rotunda, Osmanthus insularis, Prunus zippeliana, Turpinia ternata, Podocarpus macrophyllus, Ardisia sieboldii, and Ternstroemia gymnanthera. These species have endozoochorous seed dispersal by birds and are highly resistant to the action of sea wind with salt. Persea-type forest studied in 340 localities was located almost exclusively in narrow coastal areas, 300 m from the nearest coastline, as a preclimax in littoral areas affected by the northwestern winter monsoon, typhoons or severe sea wind. The forest was divided into 14 types according to the dominant canopy trees, of which P. thunbergii-dominated forest was distributed most abundantly in 246 localities. E. sylvestris var. ellipticus-dominated forest was distributed concentrically in coastal areas from the Kii Channel to the Seto Inland Sea on the Shikoku side, where P. thunbergii-dominated forest was rare. Forests dominated by C. japonicum, D. teijsmannii, N. sericea and I. integra were situated between P. thunbergii-dominated forest and the sea.
- 日本生態学会の論文
- 1993-09-03
著者
関連論文
- 宮崎県東諸県郡綾町川中の照葉原生林におけるニホンジカの採食の影響
- 宮崎神宮社叢の種多様性の特性
- タケ類天狗巣病が竹林の種組成・種多様性に与える影響
- 多様性夏緑高林を目標とする里山放置林管理と市民参加 (特集 里山と市民--新たな関係は構築されたか)
- 法面保護工の施工された植栽林下層植生の種組成と構造 : シダ植物の定着とその要因に着目して
- 宮崎県綾町大森岳の照葉樹林における着生植物の種多様性および腫組成
- 宮崎県綾町川中の照葉樹林における着生植物の種多様性
- 九州南東部における照葉樹の原生林,自然林,二次林の種組成および種多様性の比較
- 対馬における照葉樹の原生林,自然林,二次林の種組成および種多様性の比較
- ニホンジカの強度採食下に発達するイワヒメワラビ群落の生態的特性とその緑化への応用
- 九州南部の照葉樹林における維管束着生植物の種多様性および種組成
- 猪名川上流域の里山林「台場クヌギ」林の特性 (特集 生物多様性保全の現場から)
- 都市域の孤立化した夏緑二次林における緑化・園芸樹木の逸出状況とその特徴
- 北摂地域の萌芽林における常緑植物の植被率と種多様性・種組成との関係
- 北限と上限の照葉樹林の種組成と種多様性の比較
- 宮崎県綾町川中における微地形条件に対する照葉樹林構成種及び種多様性の分布
- 植物地理学の立場から緑化植物の地域性を考える(固有化と総合化にむけて)
- タケ類天狗巣病による西日本の竹林の衰退
- 照葉人工林の種多様化に関する研究(平成15年度日本造園学会全国大会 研究発表論文集(21))
- 臨海部における照葉人工林の種多様性と種子供給源の関係(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
- 兵庫方式による里山林の植生管理がその後の種多様性と種組成に及ぼす効果(平成17年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(23))
- 都市山(としやま)六甲山の特色 (特集 都市資源としての六甲山)
- 尼崎の森中央緑地における生態的森林創出の計画技術(技術報告編)
- 松原の植生景観の保全に与える管理の影響(平成15年度日本造園学会全国大会 研究発表論文集(21))
- 猪名川上流域の池田炭と里山林の歴史
- 照葉樹林成熟相とギャップ相の種組成および種多様性の比較
- 兵庫県三田市における市民による里山林管理の一手法(平成16年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(22))
- 照葉樹林フロラの特徴と絶滅のおそれのある照葉樹林構成種の現状(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
- タケ類天狗巣病発症による竹林の衰退と種組成の変化(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 猪名川上流域における希少樹種エドヒガンの生育立地と個体群構造
- 六甲山におけるブナ・イヌブナ個体群の現状とブナ林の復元可能性(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24))
- 扇ノ山のブナ林におけるササ被度と林床植生の種組成および種多様性の関係
- 国版および地方版レッドデータブックから見た日本の海岸植物の絶滅危惧の現状--本州・四国・九州における状況
- 万葉集の植生学的研究
- 木製ブロック法留工の施工地におけるシダ群落の成立とその緑化への応用 (平成20年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(26))
- 照葉樹林という用語について
- タブノキ型林の群落生態学的研究 : II.タブノキ型林の地理的分布と立地条件
- タブノキ型林の群落生態学的研究 : I.タブノキ林の地理的分布と環境
- 外来植物の問題点と活用のあり方 (都市緑化特集・外来緑化植物)
- 国内における外来樹木トウネズミモチの野外逸出(平成17年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(23))
- 生物多様性保全と里山林管理 (特集 生物多様性)
- 兵庫県におけるビオトープ地図・プラン作成について
- 大阪府千里丘陵一帯に残存する孤立二次林の樹林面積と種多様性,種組成の関係
- 里山の現状と里山管理の方向 (特集:里山は今)
- 照葉樹林の種多様性 (特集:照葉樹林)
- 日本海側における孤立化した照葉樹林の樹林面積と種多様性, 種組成の関係
- 面積の縮小や管理方法の違いが大阪平野南部の半自然草原の種多様性に及ぼす影響(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))
- シカの不嗜好性植物イワヒメワラビの栽培
- 植生学への期待と不安
- 木製ブロック法留工の施工地におけるシダ群落の成立とその緑化への応用
- ニホンジカが暖温帯夏緑二次林の種多様性と種組成に与える影響
- 絶滅危惧植物ツクシガヤの種子発芽特性と種子保存方法
- 淡路島の森林伐採跡地に分布する外来木本ナンキンハゼ群落の生態的特性と成因
- 屋久島低地部の照葉二次林に対するヤクシカの影響とその樹林の自然性評価
- お役に立ちます!最新研究紹介 ニホンジカの不嗜好性植物の緑化への応用
- 八丈島における照葉樹林の成立要因 : 特に土地利用について