脳卒中患者の下肢長潜時反射 : 機能障害との関係
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概要
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脳卒中痙性片麻痺患者11名の立位下肢長潜時反射(LLR)を測定した. 足関節を毎秒20度で0度から8度まで背屈させ, 前脛骨筋表面筋電図を記録した. 刺激は両側, 患側, 健側の3通りとし各々5試行を平均加算後, 潜時と振幅を測定し, Stroke Impairment Assessment Setの得点と比較した. 両側刺激患側導出LLR潜時は下肢運動麻痺および感覚項目合計との関係が強かった(γ=-0.76,γ=-0.91). 運動麻痺または感覚障害の強い患者では一側刺激患側導出LLRを誘発できず, 患側刺激健側導出LLRが大きく延長した(γ=-0.74, γ=-0.60). 感覚障害の有無により健側刺激健側導出LLR潜時にも有意差を認め, LLRには通常の求心路と遠心路以外の関与も考えられた.
- 1998-06-18
著者
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千野 直一
慶應義塾大学病院リハビリテーション科
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高橋 修
市川市リハビリテーション病院
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園田 茂
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
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高橋 修
東京都リハビリテーション病院
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千野 直一
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
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田中 尚文
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
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岡島 康友
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
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田中 尚文
慶應大リハ医学教室
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岡島 康友
杏林大学医学部リハビリテーション科
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岡島 康友
慶応義塾大学月が瀬リハビリセンター
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園田 茂
慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
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