Corticium rolfsiiの酸性proteinase
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概要
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On the basis of screening Corticium species, acid proteinase was found to be produced by all 13 strains used. Corticium rolfsii IFO 4878 was selected for the enzymatic study and cultured in a medium containing defatted soybean powder. Acid proteinase was partially purified about 68-fold from the culture fluid by a combination of various column chromatography. The isoelectric point lied at pH 4.33 and the molecular weight was estimated to be 27,500. The enzymatic activity was found to be maximum at pH 2.5 toward milk casein and at 2.0 toward hemoglobin-HCl. The enzyme was stable between pH 1.0 and 5.0. At pH 1.0, the enzyme lost less than 10% of its activity during a 72-hr period at 4℃. The enzymatic activity was inhibited by pepstatin, 1,2-epoxy-3-(p-nitrophenoxy) propane, CN-and Hg2+, but stimulated by Mn2+. The enzyme had an optimal pH for milk-clotting activity between 5.3 and 5.5. The partial purified acid proteinase was demonstrated by its ability to hydrolyze various native proteins.Corticium属のスクリーニングの結果, 用いた13菌株のすべてが酸性プロテアーゼを生産した. この中からCorticium rolfsii IFO 4878を選択し, 脱脂大豆粉末を培養基として培養した. 培養液より酵素を約68倍に部分精製した. 酵素の等電点はpH4.33, 分子量は約27,500であった. 酵素の作用至適pHはミルクカイゼンが基質の場合は約2.5, ヘモグロビン-HClの場合は約2.0であった. 酵素はpH 1.0から5.0において安定であり, 微生物起源のacid proteinaseでは最も耐酸性に属する. 酵素病性はペプスタチン, 1,2-epoxy-3-(p-nitrophenoxy)-propane, CN-, Hg2+によって阻害されたが, Mn2+によって賦活された. ミルク凝固活性の至適pHは5.3から5.5にあり, 天然蛋白質に対して広い基質特異性を示した.
- 香川大学の論文
- 1981-10-20
著者
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