Agrobacterium法によるカンキツカルスからの形質転換植物の作出
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概要
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材料には,`ワシントン'ネーブルオレンジ,`太田'ポンカン,`カラ'マンダリンの胚及び`トロビタ'オレンジの花粉起源胚様体から作出したカルスを用いた.それらのカルスは,カイネチン5×10_-5M,蔗糖0.2Mを含むMSの寒天培地で継代し,実験2ヵ月前から同様の組成の液体培地で2週間ごとに継代培養を行った後,実験に用いた. Agrobaclerium tumefaciensはLBA 4404起源の2系統を用いた.A415株は,binary vector systemとしてカナマイシン耐性遺伝子(P5S/nptII/Ttml)を持ったpTRA415とpAL4404を持ち,また,もうひとつの系統,GV3010株はハイクロマイシン耐性遺伝子(P35S/htp/Tnos)を持ったpGV 3850-Hygを持ったものである. 継代培養7日目に,これら2系統のA.tumefaciensとカンキツカルスを,カルス継代培地と同様の組成のMS液体培地で3〜7日間共存培養した.その後,これらのカルスをMS培地に蔗糖O.2Mを含むカルス形成培地,あるいは,MS培地にガラクトースとソルビトールそれぞれ0.1Mずつ含む胚様体形成培地(寒天0.8%)に置床した.除菌にはカルベニシリン500μg/mlを用いた.形質転換細胞の選択のために,培地にはそれぞれカナマイシン100μg/ml,あるいはハイグロマイシン20μg/mlを加えた.
- 日本育種学会の論文
- 1990-06-01
著者
-
加藤 明
農業生物研
-
富山 雅光
生物研
-
富山 雅光
農業生物資源研
-
本吉 総男
岡山大資生研
-
日高 哲志
果樹試験場カンキツ部興津
-
日高 哲志
果樹試験場興津支場
-
宇垣 正志
農水省生物研
-
宇垣 正志
農業生物資源研究所 東京大学
-
大村 三男
果樹試験場カンキツ部興津
-
加藤 明
農業生物資源研究所
-
大島 正弘
農業生物資源研究所
-
本吉 総男
農業生物資源研究所
-
大村 三男
果樹試験場カンキツ部(興津)
-
本吉 総男
農業生物資源研
-
宇垣 正志
農業生物資源研究所
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